“かほり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香50.0%
薫33.3%
芬8.3%
薫氣8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヴアイオレツトの香(かほり)、嬌紅(けうこう)艶紫(えんし)の衣の色、指環(ゆびわ)腕環(うでわ)の金玉の光、美人(と云はむは偽(いつはり)なるべし、余は不幸にして唯一人も美人をば夜会の席に見る能はざりければ)
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
鋭(するど)き山颪(やまおろし)が颯(さ)と来(く)ると、舞下(まひさが)る雲(くも)に交(まじ)つて、漂(たゞよ)ふ如(ごと)く菫(すみれ)の薫(かほり)が𤏋(ぱつ)としたが、拭(ぬぐ)ひ去(さ)つて、つゝと消(き)えると、電(いなづま)が空(くう)を切(き)つた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
足がけツ倦(たる)いので、づいと伸ばして、寐返(がへり)を打つ、體の下がミシリと鳴ツて、新しい木綿(もめん)の芬(かほり)が微に鼻を撲(う)ツた。眼が辛而(やつと)覺めかかツて來た。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
殊に湯より上り來れば、虎の皮を敷き一閑張(かんばり)の大机を据ゑたる瀟洒なる一室には、九谷燒の徳利を載せたる午餐(ひるげ)の膳既に陳(なら)べられて、松蕈(まつたけ)の香(かぐ)はしき薫氣(かほり)はそこはかとなくあたりに滿てるにあらずや。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)