“かぐわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
25.0%
16.7%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またトリックにしても、あまりに凝りすぎて尋常な読者にはとうてい端倪たんげいすべからざるようなのもかぐわしくない。
現下文壇と探偵小説 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
すみれの花壇もそれほどかぐわしくはない。
(新字新仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
渦巻の浮彫をしたかめ形の王宮にはほうぼうに入口があり、暖い日にはおどしのよろいをきた幾百の騎士が勇みたって湖のかなたに笑顔をもって彼らを待つ恋人のかぐわしい脣をすいにゆく。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
その一部始終を心のうちに繰返しつつ、異国より移し植えたる、名も知らぬ草木くさきかぐわしき花を分けて、ほの暗き小路を歩み居しが、ふとまなこを挙げて、行手を見れば、われを去る事十歩ならざるに
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)