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香
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かぐわ
ふりがな文庫
“
香
(
かぐわ
)” の例文
川音がタタと
鼓草
(
たんぽぽ
)
を打って花に日の光が動いたのである。濃く
香
(
かぐわ
)
しい、その
幾重
(
いくえ
)
の
花葩
(
はなびら
)
の
裡
(
うち
)
に、
幼児
(
おさなご
)
の姿は、二つながら吸われて消えた。
若菜のうち
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
またトリックにしても、あまりに凝りすぎて尋常な読者にはとうてい
端倪
(
たんげい
)
すべからざるようなのも
香
(
かぐわ
)
しくない。
現下文壇と探偵小説
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
しかし島君はこう訊かれても早速に
答
(
いらえ
)
をしようともしない。ふと彼女は立ち上がった。フラフラと縁先へ歩いて行き、
香
(
かぐわ
)
しい初夏の
前栽
(
せんざい
)
へつとその眼を走らせたが
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そして
奇麗
(
きれい
)
に傷口を洗ってやって、その上、傷口へ二三度
香
(
かぐわ
)
しい息を吹きかけてやって云いました。
双子の星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これらの蘭を御覧に入れるという、我国民の真情は、誠に蘭花のように
香
(
かぐわ
)
しい極みである。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
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紅蓮
(
こうれん
)
は
白蓮
(
はくれん
)
の
香
(
かぐわ
)
しきに
似
(
し
)
かず
愛卿伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“香”の解説
香(こう、en: incense)とは、本来、伽羅、沈香、白檀などの天然香木の香りをさす。そこから線香、焼香、抹香、塗香等の香り、またこれらの総称として用いられる。お香、御香ともいう。
(出典:Wikipedia)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
“香”を含む語句
香花
香物
名香
香気
薫香
香油
香料
鬱金香
麝香
芳香
香水
茴香
香炉
沈香
涙香
香煎
香箱
香染
香具
香山
...