“おひかへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
追返40.0%
追帰20.0%
追歸20.0%
追還20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火夫くわふ船丁等ボーイら周章狼狽しうしようらうばいまでもない、其内そのうち乘客じやうきやく※半くわはん睡眠ねむりよりめて、何事なにごとぞと甲板かんぱんはしでんとするを、邪魔じやまだ/\と昇降口しようかうぐちへんより追返おひかへさんとひしめく二三船員せんゐんこゑきこえる。
おひの坂にて兵士多く有て、見廻の上下一人もとをすべからざる旨、前田徳善院増田右衛門尉石田治部少輔下知げぢなりとて追帰おひかへしけり、されば亀山にてわか君たちおはします所
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
とる所存なれば今吉三郎が來りしを忌々敷いま/\しく思ひ何卒して田舍ゐなか追歸おひかへさんと心にたくみ夫は態々わざ/\尋ね來りしかど此方このはうかはる事なければ今母公はゝご對面たいめんするには及ばず早々さう/\國へ歸りて母を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひとみさだめてこれをめば——雲横秦嶺家何在くもしんれいによこたはつていへいづくにかある雪擁藍關馬不前ゆきらんくわんをようしてうますゝまず——昌黎しやうれいときなにたるをらず。すでにして猶子いうし左道さだうよろこばず、をしふべからずとして、江淮かうくわい追還おひかへす。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)