“おてだま”の漢字の書き方と例文
語句割合
御手玉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩小六は大晦日おおみそかに買った梅の花の御手玉おてだまたもとに入れて、これは兄から差上げますとわざわざ断って、坂井の御嬢さんに贈物にした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
前に言い落したが福岡県の田川郡でも、女の子は御手玉おてだまを隠して数を当てさせるのに、やはり鹿々何本を唱えていた。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ねえさんにげませう」とつた。それからすゞけたうめはなかたちつた御手玉おてだま宗助そうすけまへいて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
白牡丹はくぼたん這入はいつて、景物けいぶつ金時計きんどけいでもらうとおもつたが、なにふものがなかつたので、仕方しかたなしにすゞいた御手玉おてだま一箱ひとはこつて、さうしていく百となく器械きかいあげられる風船ふうせんひとつかんだら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
白牡丹はくぼたん這入はいって、景物の金時計でも取ろうと思ったが、何も買うものがなかったので、仕方なしに鈴の着いた御手玉おてだまを一箱買って、そうして幾百となく器械で吹き上げられる風船を一つつかんだら
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其晩そのばん小六ころく大晦日おほみそかつたうめはな御手玉おてだまたもとれて、これあにから差上さしあげますとわざ/\ことわつて、坂井さかゐ御孃おぢやうさんに贈物おくりものにした。そのかはかへりには、福引ふくびきあたつたちひさな裸人形はだかにんぎやうおなたもとれてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)