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首
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かぶり
ふりがな文庫
“
首
(
かぶり
)” の例文
夢の御告げでもないならともかく、娘は、観音様のお
思召
(
おぼしめ
)
し通りになるのだと思ったものでございますから、とうとう
首
(
かぶり
)
を
竪
(
たて
)
にふりました。
運
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「いえ/\」と女史は笑ひ/\
首
(
かぶり
)
を
掉
(
ふ
)
つた。「私何も正直に
描
(
か
)
いて戴きたいんぢやありませんわ。どうぞ出来るだけ
御贔屓振
(
ごひいきぶり
)
をお見せなすつてね。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
平野老人は
首
(
かぶり
)
を振ったから、そそっかし屋の市川は
一時
(
いっとき
)
、面を赤くしましたけれど、老人があんまり
手厳
(
てきび
)
しく
刎
(
は
)
ねつけたものですから、反抗の気味となって
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こうまでした俺の気を察しねえで、
首
(
かぶり
)
を、横に振る分にゃあ、俺も男だ、なぶり殺しに殺すか、仲間部屋へ連れ込んで、念仏講にした上で、夜鷹宿へたたき売るか。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
誰がお前なんかにと、剣もホロロに横に
首
(
かぶり
)
を振られてしまうのじゃなかろうか。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
▼ もっと見る
先方
(
さき
)
の男が
諾
(
うん
)
といえば自由結婚だなどと吹聴あそばし、また
首
(
かぶり
)
をふればナニ
此処
(
こゝ
)
な青瓢箪野郎、いやアに済していアがる、生意気だよ、勿体なくも私のような茶人があればこそ
口説
(
くどき
)
もしたのさ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分は
首
(
かぶり
)
をふッた。
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
給仕は
成長
(
おほき
)
くなるに連れて、ぐん/\出世をした。タフト氏が大統領をしてゐた頃、この給仕を大蔵省の秘書に
抜擢
(
ばつてき
)
しようとしたが、給仕は
首
(
かぶり
)
をふつて承知しなかつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
太膳は思案に苦しんで、馬に相談してみたが、馬は
何
(
な
)
にも言はないで
首
(
かぶり
)
をふつた。大膳はやがてその馬をも手離してしまつた。馬を売つた金は十日とは残つてゐなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と友達は大事さうに紙包を左の
腋下
(
わきした
)
に持ち替へながら、
可笑
(
をか
)
しさうに
首
(
かぶり
)
を振つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
背高
(
のつぽ
)
の上院議員は、流石に
可哀相
(
かあいさう
)
になつて、
後
(
あと
)
を追つて表へ出た。そして御機嫌取りに売子の手から新聞を一枚買ひ取らうとした。売子は
首
(
かぶり
)
を
掉
(
ふ
)
つて、どうしても新聞を呉れようとしなかつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
女は黙つて
首
(
かぶり
)
を
掉
(
ふ
)
つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“首”の解説
くび(首、頸, neck)とは頸部(けいぶ)、すなわち、人体において頭(頭部)と胴体をつなぐ部位である。
日本語ではまた、頭部そのものを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“首”を含む語句
首肯
匕首
首領
船首
梟首
首引
首級
頸首
乳首
首尾
猪首
首府
馘首
首縊
俛首
首飾
首里
襟首
頓首
落首
...