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顛
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ころ
ふりがな文庫
“
顛
(
ころ
)” の例文
こればかりは何ういう事か解りません、間が
好
(
い
)
いと
好
(
い
)
い事ばかりで、間が悪いと悪い事ばかりあるもので、運のいゝ方は
顛
(
ころ
)
んだかと思えば
札
(
さつ
)
を拾い
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と思うたら、自動車のタイヤに鼻づらを
衝
(
つ
)
かれたのであろう、ひょろ/\と二度ばかり
顛
(
ころ
)
んだ。自動車は見かえりもせず東京の方に奔って往って了うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ト、下駄の歯の間に
溜
(
たま
)
った雪に足を取られて、ほとほと
顛
(
ころ
)
びそうになった。が、
素捷
(
すばや
)
い身のこなし、足の
踏立変
(
ふみたてが
)
えの巧さで、二三歩泳ぎはしたが、しゃんと踏止まった。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「そんなに
怒
(
おこ
)
つたつて
癒
(
なほ
)
るめえな、おとつゝあは」と
遂
(
つひ
)
にはおつぎが
勘次
(
かんじ
)
を
叱
(
しか
)
つた。
與吉
(
よきち
)
は
只
(
たゞ
)
苦
(
くる
)
しんで
胸
(
むね
)
を
掻
(
か
)
き
挘
(
むし
)
る
樣
(
やう
)
にしつゝ
顛
(
ころ
)
がつて
泣
(
な
)
いた。
卯平
(
うへい
)
は
騷
(
さわ
)
ぎを
聞
(
き
)
いてのつそりと
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
どうも並んでいる番頭の座が急に高くなって、番頭そのものが余の方に
摺落
(
ずりお
)
ちて来そうになったり、またはあべこべに、余が番頭のシャッポの上に
顛
(
ころ
)
び落ちそうになるのは
心好
(
こころよ
)
くないものである。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
酒ある時
跪座
(
きざ
)
し酒なき時
顛
(
ころ
)
ぶ
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
顛
漢検準1級
部首:⾴
19画
“顛”を含む語句
顛倒
顛覆
七顛八倒
顛末
酒顛童子
顛落
主客顛倒
冠履顛倒
鉢顛闍梨
引顛返
動顛
顛動
山顛
顛沛
造次顛沛
顛顛道人
顛狂
顛木
顛当
顛堕
...