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霊廟
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れいびょう
ふりがな文庫
“
霊廟
(
れいびょう
)” の例文
旧字:
靈廟
皇室と徳川
霊廟
(
れいびょう
)
とを結びつけるはずの使者が、公武合体の役には立たないで、あべこべにそれをぶち
壊
(
こわ
)
して歩くのもあの一行だった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
しかるにわが東京においてはもし
鬱然
(
うつぜん
)
たる樹木なくんばかの壮麗なる
芝山内
(
しばさんない
)
の
霊廟
(
れいびょう
)
とても完全にその美とその威儀とを保つ事は出来まい。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼は一日、成都郊外にある先帝の
霊廟
(
れいびょう
)
に詣でて、
大牢
(
たいろう
)
の祭をそなえ、涙を流して、何事か久しく祈念していた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上野東照宮
霊廟
(
れいびょう
)
づきの同心で、町方とは全然なわ張り違いであるばかりではなく、事いやしくもこの山内において突発した以上は、吟味、
詮議
(
せんぎ
)
、下手人の引き渡し
右門捕物帖:28 お蘭しごきの秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
この壮大な
霊廟
(
れいびょう
)
の中央に、その創建者の墓があり、その彫像が
妃
(
きさき
)
の像とならんで、華麗な墓石の上に横たわり、全体は目もあやな細工をした真鍮の
手摺
(
てす
)
りでかこんである。
ウェストミンスター寺院
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
▼ もっと見る
霊廟
(
れいびょう
)
の土の
瘧
(
おこり
)
を落し、
秘符
(
ひふ
)
の威徳の鬼を追ふやう、
立処
(
たちどころ
)
に坊主の虫歯を
癒
(
いや
)
したは
然
(
さ
)
ることながら、
路々
(
みちみち
)
も
悪臭
(
わるぐさ
)
さの消えないばかりか、
口中
(
こうちゅう
)
の臭気は、次第に持つ手を
伝
(
つたわ
)
つて
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
伊達
(
だて
)
家三代の
霊廟
(
れいびょう
)
のある
瑞鳳殿
(
ずいほうでん
)
などにお参りして戦勝の祈願をしたものだ。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
とうとう、半蔵は本殿の奥の
霊廟
(
れいびょう
)
の前にひざまずき、かねて用意して来た自作の陳情
祈祷
(
きとう
)
の歌をささげることができた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
泰勝院は細川家代々の
霊廟
(
れいびょう
)
がある菩提寺で、現在はそのまま、細川家の別荘となっており、平常は門を閉じて誰にも見せないと聞いているので、観光局長のK氏もひそかに
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
霊廟
(
れいびょう
)
の土の
瘧
(
おこり
)
を落し、秘符の威徳の鬼を追うよう、たちどころに坊主の虫歯を
癒
(
いや
)
したはさることながら、
路々
(
みちみち
)
も
悪臭
(
わるぐさ
)
さの消えないばかりか、口中の臭気は、次第に持つ手を
伝
(
つたわ
)
って
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
自分が
頻
(
しきり
)
に
芝山内
(
しばさんない
)
の
霊廟
(
れいびょう
)
を崇拝して止まないのも全くこの心に等しい。しかしレニエエは既に世界の大詩人である。彼と我と、その思想その詩才においては、いうまでもなく天地雲泥の相違があろう。
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「それとて、お案じにはおよびません。きっと、
華岳
(
かがく
)
の
霊廟
(
れいびょう
)
へ、つつがなくお納めします」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武蔵には
怪訝
(
けげん
)
であったが、彼の説明を
口吻
(
こうふん
)
のままかりていうと、これなん
河内
(
かわち
)
石川郡東条
磯長
(
しなが
)
の
霊廟
(
れいびょう
)
に用いられてあった天平年代の古材で、年久しく荒れていた聖徳太子の
御廟
(
ごびょう
)
の修築に
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここ華州華陰県のすぐ西の方には、天下に有名な
霊廟
(
れいびょう
)
がある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“霊廟”の意味
《名詞》
先祖の霊を祀った廟。みたまや。
卒塔婆。
(出典:Wiktionary)
“霊廟(
廟
)”の解説
廟(びょう)とは
宗教施設として、
#死者を祀る宗教施設。特に各親族集団において祖先を祀るものをいう(仏壇など)。霊廟。祖廟。この項で記述する。
#1から転じて墳墓のこと。特に建造物が伴う墳墓をいうことがある。
#1から転じて神仏を祀る宗教施設。神殿。寺院。
王宮の前殿で、政治を執り行う所。
(出典:Wikipedia)
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
廟
漢検準1級
部首:⼴
15画
“霊”で始まる語句
霊
霊魂
霊験
霊感
霊媒
霊山
霊岸島
霊薬
霊屋
霊南坂