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雨曝
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あまざら
ふりがな文庫
“
雨曝
(
あまざら
)” の例文
誰
(
たれ
)
も
来
(
き
)
て
乗
(
の
)
らぬので、
久
(
ひさし
)
い
間
(
あひだ
)
雨曝
(
あまざら
)
しぢや。
船頭
(
せんどう
)
も
船
(
ふね
)
も
退屈
(
たいくつ
)
をした
処
(
ところ
)
、
又
(
また
)
これが
張合
(
はりあひ
)
で、
私
(
わし
)
も
手遊
(
おもちや
)
が
拵
(
こさ
)
へられます。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
明治以後は堂を取り払って、
雨曝
(
あまざら
)
しのようになっていますが、相変らずお花やお線香は絶えないようです
半七捕物帳:66 地蔵は踊る
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と
独語
(
ひとりごと
)
をいいながら其の樹に
攀登
(
よじのぼ
)
り、矢を抜いて見ますと、最早竹の
性
(
しょう
)
は
脱
(
ぬ
)
けて枯枝同然、三四年も前から
雨曝
(
あまざら
)
しになっていたものと見えて、ぽき/\と折れまする。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
けれども彼らの
雨曝
(
あまざら
)
しになるのを
苦
(
く
)
に病んだほどの
大嵩
(
おおがさ
)
なものはどこにも見当らなかった。のみならず、
爺
(
じい
)
さんは自分が先刻云った事さえもう忘れているらしかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こういう
価
(
あたい
)
なしに務めるものがあればこそ、旅行中にも
雨曝
(
あまざら
)
しの
難
(
なん
)
を
免
(
まぬか
)
れる。こういう心がけのものが多ければ多きほど、人生なる
旅路
(
たびじ
)
は真の
快楽
(
かいらく
)
幸福を増すものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
「だが荷物が
厄介
(
やっかい
)
だよ。あの軽便へ
雨曝
(
あまざら
)
しのまま載せられる事を考えると、少し心細くなるから」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
警官に依頼し
轎夫
(
きょうふ
)
の
雇入
(
やといいれ
)
を命令的に
誘導
(
ゆうどう
)
的に
周旋
(
しゅうせん
)
してもらったが、しばしは一人の応ずるものもなく、
雨曝
(
あまざら
)
しになって進退
谷
(
きわ
)
まった。この時、村の青年が三、四人、みずから進み出て
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
曝
漢検準1級
部首:⽇
19画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨樋
雨垂