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雨乞
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あまごひ
ふりがな文庫
“
雨乞
(
あまごひ
)” の例文
などと、いや
何
(
ど
)
うも
氣恥
(
きはづ
)
かしいが、
其處
(
そこ
)
で
倒
(
たふ
)
れまいと、
一生懸命
(
いつしやうけんめい
)
に
推敲
(
すゐかう
)
した。このために、
炎天
(
えんてん
)
に
一滴
(
いつてき
)
の
汗
(
あせ
)
も
出
(
で
)
なかつたのは、
敢
(
あへ
)
て
歌
(
うた
)
の
雨乞
(
あまごひ
)
の
奇特
(
きどく
)
ではない。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
江戸兒夥間
(
えどつこなかま
)
だと、
氣
(
き
)
をつけろい、ぢやんがら
仙人
(
せんにん
)
、
何處
(
どこ
)
の
雨乞
(
あまごひ
)
から
來
(
き
)
やあがつた、で、
無事
(
ぶじ
)
に
濟
(
す
)
むべきものではないが、
三代相傳
(
さんだいさうでん
)
の
江戸兒
(
えどつこ
)
は、
田舍
(
ゐなか
)
ものだ、と
斷
(
ことわ
)
る
上
(
うへ
)
は
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なやましき
柳
(
やなぎ
)
を
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
さへ、
赤
(
あか
)
き
蟻
(
あり
)
の
群
(
むらが
)
る
如
(
ごと
)
し。あれ、
聞
(
き
)
け、
雨乞
(
あまごひ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
消
(
け
)
して、
凄
(
すさま
)
じく
鳴
(
な
)
く
蝉
(
せみ
)
の、
油
(
あぶら
)
のみ
汗
(
あせ
)
に
滴
(
したゝ
)
るや、ひとへに
思
(
おも
)
ふ、
河海
(
かかい
)
と
山岳
(
さんがく
)
と。
峰
(
みね
)
と
言
(
い
)
ひ、
水
(
みづ
)
と
呼
(
よ
)
ぶ、
實
(
げ
)
に
戀人
(
こひびと
)
の
名
(
な
)
なるかな。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“雨乞(雨乞い)”の解説
雨乞い(あまごい)とは、旱魃(かんばつ)が続いた際に雨を降らせるため行う呪術的・宗教的な儀礼のこと。祈雨(きう)ともいう。世界各地で見られるが、熱帯乾燥地域で特に盛んに行われる。
(出典:Wikipedia)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
乞
常用漢字
中学
部首:⼄
3画
“雨乞”で始まる語句
雨乞踊
雨乞堂
雨乞石
雨乞独楽