“里半（りはん）” の例文

主人（しゅじん）は、一里（り）や、一里半（りはん）歩（ある）いていっても、これだけのたいが、みんな自分（じぶん）のものになるのだと考（かんが）えると、ゆくことをいとう気（き）にはなれませんでした。

女の魚売り (新字新仮名) ／ 小川未明(著)

民子（たみこ）の腕車（くるま）も二人（ふたり）がかり、それから三里半（りはん）だら／＼のぼりに、中空（なかぞら）に聳（そび）えたる、春日野峠（かすがのたうげ）にさしかゝる。

雪の翼 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)

先（さき）に——七里半（りはん）の峠（たうげ）を越（こ）さうとして下（お）りた一見（いつけん）の知己（ちき）が居（ゐ）た、椅子（いす）の間（あひだ）を向（むか）うへ隔（へだ）てて、彼（かれ）と同（おな）じ側（かは）の一隅（ひとすみ）に、薄青（うすあを）い天鵝絨（びろうど）の凭掛（よりかゝり）を枕（まくら）にして、隧道（トンネル）を越（こ）す以前（いぜん）から、夜（よる）の底（そこ）に沈（しづ）んだやうに

魔法罎 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

「六里半（りはん）、峠越（たうげご）しで、七里（り）でせう。」

魔法罎 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

里	常用漢字 小２ 部首:⾥ 7画
半	常用漢字 小２ 部首:⼗ 5画