“りはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
離反46.7%
離叛26.7%
里半20.0%
狸伴6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単純な何の取柄とりえもない薫より、世の中をずっと苦労して来た貝原にむしろ性格のたの甲斐がいを感じるのに、肉体ばかりはかえって強く離反りはんして行こうとするのが
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
汐田は入学当時こそほんの二三回そこへ寄ってれたが、環境も思想も音を立てつつ離叛りはんして行っている二人には、以前のようなわけへだて無い友情はとても望めなかったのだ。
列車 (新字新仮名) / 太宰治(著)
民子たみこ腕車くるま二人ふたりがかり、それから三里半りはんだら/\のぼりに、中空なかぞらそびえたる、春日野峠かすがのたうげにさしかゝる。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
折節松山中学校に教鞭きょうべんを取りつつあった夏目漱石氏の寓居に同居し、極堂きょくどう愛松あいしょう叟柳そうりゅう狸伴りはん霽月せいげつ不迷ふめい一宿いっしゅくらの松風会員諸君の日参して来るのを相手に句作にふけったのであったが
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)