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車力
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しやりき
ふりがな文庫
“
車力
(
しやりき
)” の例文
周三は、
燥
(
いら
)
つき氣味で、「じや、何うです。
狆
(
ちん
)
ころになツて馬車に乗るのと、人間になツて
車力
(
しやりき
)
を
挽
(
ひ
)
くのと何方が可いと思います。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
僕はそれ以来この男に、——この黒ぐろと日に焼けた
車力
(
しやりき
)
に或親しみを感ずるやうになつた。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金木からまつすぐ西に三里半ばかり行き
車力
(
しやりき
)
といふ人口五千くらゐのかなり大きい村をすぎて、すぐ到達できる海浜の小山で、そこのお稲荷さんは有名なものださうであるが
津軽
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
桟橋
(
さんばし
)
で
車力
(
しやりき
)
が
二人
(
ふたり
)
即死
(
そくし
)
してしまひ、
仕事師
(
しごとし
)
が
一人
(
ひとり
)
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
つてしまつたと
云
(
い
)
ふ
騒
(
さわ
)
ぎ。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
降
(
お
)
りるのを待ち兼ねて、与次郎は美禰子を西洋
間
(
ま
)
の
戸口
(
とぐち
)
の所へ
連
(
つ
)
れて来た。
車力
(
しやりき
)
の
卸
(
おろ
)
した書物が一杯積んである。三四郎が其
中
(
なか
)
へ、向ふむきに
跼
(
しや
)
がんで、しきりに何か読み始めてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
或時、たしかに夏の日の事だつたと記憶するが、家の門前で近所の子供と遊んでゐた時の事である、廣々とした空地の草の原の、うねうねと一筋長い道に埃をあげて、
車力
(
しやりき
)
が荷馬車を曳いて來た。
貝殻追放:016 女人崇拝
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
預
(
あづ
)
けた
預
(
あづ
)
からないの
争
(
あらそ
)
ひになつた
処
(
ところ
)
が、
出入
(
でい
)
りの
車力
(
しやりき
)
や
仕事師
(
しごとし
)
が
多勢
(
おほぜい
)
集
(
あつま
)
つて
来
(
き
)
て、
此奴
(
こいつ
)
は
騙取
(
かたり
)
に
違
(
ちが
)
ひないと
云
(
い
)
ふので、ポカ/\
殴
(
なぐ
)
つて
表
(
おもて
)
へ
突出
(
つきだ
)
したが、
証拠
(
しようこ
)
がないから
表向訴
(
おもてむきうつた
)
へることが
出来
(
でき
)
ない。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“車力”の意味
《名詞》
車力(しゃりき)
荷車で荷物を運ぶことを仕事とする労働者。
(出典:Wiktionary)
“車力”の解説
車力(しゃりき)とは、平安時代中期から明治期頃まで、車両類を牽いて荷物の運搬を業としていた者。
(出典:Wikipedia)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“車”で始まる語句
車
車夫
車輪
車掌
車室
車前草
車蓋
車駕
車座
車内