諸磯もろいそ)” の例文
幾月いくつきかをすごうちに、てき監視みはりもだんだんうすらぎましたので、わたくし三崎みさきみなとからとおくもない、諸磯もろいそもう漁村ぎょそんほうてまいりましたが
油壺から諸磯もろいそ見ればまんまろな赤い夕日がいま落つるとこ
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
落城後らくじょうごわたくしがあの諸磯もろいそ海辺うみべ佗住居わびずまいをして時分じぶんなどは、何度なんど何度なんどおとずれてて、なにかとわたくしちからをつけてくれました。
秋が来たぞよ、三崎みさき諸磯もろいそ段々畑だんだんばたけから百舌もずが出たで
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すると、そのころ諸磯もろいその、漁師りょうしつまで、平常ふだんからわたくしことたいへんに尊信そんしんしてくれている一人ひとり婦人ふじんがありました。