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言草
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いひぐさ
ふりがな文庫
“
言草
(
いひぐさ
)” の例文
また床次君のやうに自分が偉人らしい
言草
(
いひぐさ
)
も気に喰はぬ、
身
(
み
)
不肖
(
ふせう
)
ながら朝夕南洲翁に
随
(
つ
)
いてゐたから、翁の
面目
(
めんもく
)
はよく知つてゐるが
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
受けなかつたら
却
(
かへ
)
つて神罰が有ると、
弄謔
(
からかひ
)
とは知れてゐるけれど、
言草
(
いひぐさ
)
が面白かつたから、
片端
(
かたつぱし
)
から引受けて
呷々
(
ぐひぐひ
)
遣付
(
やつつ
)
けた。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
恰も度胸が
人間
(
にんげん
)
至上な能力であるかの如き
言草
(
いひぐさ
)
である。代助はこれを
聞
(
き
)
かせられるたんびに
厭
(
いや
)
な心持がする。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
這般
(
こん
)
な事をいふと例の大忠臣党が直ぐ犬畜生の言草だなんぞと云ひさうだが、人間様の仰しやる事が兎角御都合主義だから無慾な犬畜生の
言草
(
いひぐさ
)
が却て道理に
合
(
かな
)
つてる。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
取止めのない男の気持や
言草
(
いひぐさ
)
が何だかふは/\してゐて、
手頼
(
たより
)
ないやうにも思はれたが、
真実
(
ほんとう
)
に自分を愛してくれてゐるのは、あの男より外にはないやうに思はれた。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
言草
(
いひぐさ
)
が皆の気に入つて、帽子の上から
軽
(
かろ
)
く二つほど
喰
(
くら
)
はせて、酒の事はお流れになつた。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
この蕭白の
言草
(
いひぐさ
)
に従つたら、今の京都画家に、ほんとの
画
(
ゑ
)
かきが
幾人
(
いくたり
)
あるかわからなくなるが、兎に角京都には絵をかく人がたんとゐる。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
三四郎はぐうの
音
(
ね
)
も
出
(
で
)
なかつた。何だか文句がある様だけれども、
口
(
くち
)
へ
出
(
で
)
て来ない。与次郎の
言草
(
いひぐさ
)
のうちで、自分がいまだ考へてゐなかつた部分丈が
判然
(
はつきり
)
頭
(
あたま
)
へ
映
(
うつ
)
つてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
延若は
仕打
(
しうち
)
の白井松次郎の顔を見ると、いつもかう言つたものだ。用心深い白井は、横着者の延若の
言草
(
いひぐさ
)
だけにおいそれと直ぐには承知しなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
口
(
くち
)
と
顎
(
あご
)
の角度が
悪
(
わる
)
いとか、
眼
(
め
)
の長さが顔の
幅
(
はゞ
)
に比例しないとか、耳の位置が
間違
(
まちが
)
つてるとか、必ず妙な非難を持つて
来
(
く
)
る。それが悉く尋常な
言草
(
いひぐさ
)
でないので、仕舞には梅子も少々考へ出した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言下
言上
言訳
言問
言出
言句