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観念
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かんねん
ふりがな文庫
“
観念
(
かんねん
)” の例文
旧字:
觀念
とあると同じく「
人
(
ひと
)
」なる
観念
(
かんねん
)
を二つにしていることが明らかである。すなわち「人」なる字が善悪の二
様
(
よう
)
に用いられている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
むろん加平がこのおそろしい
過失
(
かしつ
)
をやあ公につげるものと正九郎は
観念
(
かんねん
)
していた。ところが予想はまちがっていたのである。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
いよいよ
最
(
も
)
う
駄目
(
だめ
)
と
観念
(
かんねん
)
しました
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
は
自分
(
じぶん
)
が
日頃
(
ひごろ
)
一ばん
大切
(
たいせつ
)
にしていた一
襲
(
かさね
)
の
小袖
(
こそで
)
を、
形見
(
かたみ
)
として
香織
(
かおり
)
にくれました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
卜斎ははやくも
観念
(
かんねん
)
して、
飾
(
かざ
)
りをとった
陣刀
(
じんとう
)
を
脇差
(
わきざし
)
にぶっこみ、りゅうッ——と
抜
(
ぬ
)
くがはやいか、その
槍襖
(
やりぶすま
)
の一
角
(
かく
)
へ、われから
血路
(
けつろ
)
をひらきに走った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしたちは
時間
(
じかん
)
の
観念
(
かんねん
)
がなくなった。そこに二日いたか、六日いたか、わからなかった。意見がまちまちであった。もうだれも
救
(
すく
)
われることを考えてはいなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
こうなれば宿命と思うほかはない。保吉はとうとう
観念
(
かんねん
)
した。いや、観念したばかりではない。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それと
知
(
し
)
ったら、なおさらこのまま
帰
(
かえ
)
すことじゃないから、
観念
(
かんねん
)
おし
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
しかして
神道
(
しんとう
)
が日本民族
固有
(
こゆう
)
の
観念
(
かんねん
)
を代表するものならば、
恩誼
(
おんぎ
)
を知るは取りもなおさず日本民族の特長であると断言してよかろうと思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「水の中へはいってゆきなさい。」と老人の声が
隙間
(
げきかん
)
をあたえずあとから追っかけてきた。若者は
観念
(
かんねん
)
の
眼
(
め
)
をとじて岩の上から水の上にとんだ。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ぜひなく
観念
(
かんねん
)
した
鉱山掘夫
(
かなやまほり
)
は、
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
の
指揮
(
しき
)
のもとに
小太郎山
(
こたろうざん
)
の東のふもと、木や草をわけて八方へ
散
(
ち
)
らかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僕はくれぐれも言うが、国家のために忠君愛国の
観念
(
かんねん
)
は
貴
(
とうと
)
ぶべきものにして、
独
(
ひと
)
り教育のみならず実業においても
涵養
(
かんよう
)
すべきものであると思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
そういうふうにすっかり
観念
(
かんねん
)
していたので、石だ、石だ、というあやまった声があがったときには、じぶんの頭上に落ちてくるはずのげんこつが、わきにそれたように
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
かれはもう
観念
(
かんねん
)
の目をふさいでいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
正九郎は
観念
(
かんねん
)
して外に出た。曲角を三つ曲がれば自転車屋であると正九郎は思った。もうあと二つだ。もうあと一つだ。
清太
(
せいた
)
ンとこで買ってきてお母さんをごまかしたらどんなもんだろうと思った。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“観念”の解説
観念(かんねん、en: idea、el: ιδέα)は、プラトンに由来する語「イデア」の近世哲学以降の用法に対する訳語で、何かあるものに関するひとまとまりの意識内容のこと。元来は仏教用語。
「イデア」は、何かあるものに関するひとまとまりの意識内容を指し、デカルトによって近世哲学的な意味で再導入された。
(出典:Wikipedia)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“観念”で始まる語句
観念界
観念的
観念修行