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見透
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みえす
ふりがな文庫
“
見透
(
みえす
)” の例文
が、初めの五分も見れば、それがどういうプロセスで、どうなってゆくか、ということがすぐ
見透
(
みえす
)
く写真ばかりでは救われないと思った。
雪の夜
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
「
串戯
(
じょうだん
)
じゃない。」と余りその
見透
(
みえす
)
いた世辞の
苦々
(
にがにが
)
しさに、織次は我知らず
打棄
(
うっちゃ
)
るように言った。
些
(
ち
)
とその
言
(
ことば
)
が激しかったか
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その時も私の方から、御褒め申せば、もう何よりの御機嫌で、
羽翅
(
はがい
)
を
張
(
ひろ
)
げるように肩を高くなすって、
御喜悦
(
およろこび
)
は鼻の先にも下唇にも
明白
(
ありあり
)
と
見透
(
みえす
)
きましたのです。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
だツて
貴方
(
あなた
)
、此の雨を見掛けて、
見透
(
みえす
)
くやうなことを
有仰
(
おつしや
)
るんですもの。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
で、その尻上がりの「ですか」を
饒舌
(
しゃべ
)
って、時々じろじろと
下目
(
しため
)
に見越すのが、
田舎漢
(
いなかもの
)
だと
侮
(
あなど
)
るなと言う態度の、それが
明
(
あきら
)
かに窓から
見透
(
みえす
)
く。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
木格子
(
きごうし
)
の中に
硝子戸
(
がらすど
)
を入れた店の、仕事の道具は
見透
(
みえす
)
いたが、弟子の
前垂
(
まえだれ
)
も見えず、
主人
(
あるじ
)
の平吉が
半纏
(
はんてん
)
も見えぬ。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
実
(
じつ
)
は三
日
(
か
)
余
(
あま
)
り、
仙境霊地
(
せんきやうれいち
)
に
心身共
(
しんしんとも
)
に
澄切
(
すみき
)
つて、
澄切
(
すみき
)
つた
胸
(
むな
)
さきへ
凡俗
(
ぼんぞく
)
の
気
(
き
)
が
見透
(
みえす
)
くばかり。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
硝子越に
彼方
(
むこう
)
から
見透
(
みえす
)
くのを、主税は何か
憚
(
はば
)
かって、ちょいちょい気にしては目遣いをしたようだったが、その風を見ても分る、優しい、深切らしい乳母は、
太
(
いた
)
くお
主
(
しゅう
)
の
盲目
(
めしい
)
なのに同情したために
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
透
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見做
見当
見廻