トップ
>
見解
>
けんげ
ふりがな文庫
“
見解
(
けんげ
)” の例文
このゆえに真に
自家証得底
(
じかしょうとくてい
)
の
見解
(
けんげ
)
あるもののために、拘泥の
煩
(
はん
)
を払って、でき得る限り彼らをして第一種の解脱に近づかしむるを道徳と云う。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
されども世俗の
見解
(
けんげ
)
には堕ちぬ心の明鏡に照らして彼れ此れ共に愛し、
表面
(
うはべ
)
の美醜に露
泥
(
なづ
)
まれざる上人の却つて何れをとも昨日までは択びかねられしが
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
何時もと一寸調子が違うので、どこへ坐って、
見解
(
けんげ
)
(何もないのであるが)を呈せんかと、少しまごついておると、老師は自分の向いに在る籐椅子を指して、「それ、そこへ」と指図せられた。
鹿山庵居
(新字新仮名)
/
鈴木大拙
(著)
室中
(
しつちゆう
)
に
入
(
い
)
る
以上
(
いじやう
)
は、
何
(
なに
)
か
見解
(
けんげ
)
を
呈
(
てい
)
しない
譯
(
わけ
)
に
行
(
い
)
かないので、
已
(
やむ
)
を
得
(
え
)
ず
納
(
をさ
)
まらない
所
(
ところ
)
を、わざと
納
(
をさ
)
まつた
樣
(
やう
)
に
取繕
(
とりつくろ
)
つた、
其場
(
そのば
)
限
(
かぎ
)
りの
挨拶
(
あいさつ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
されども世俗の
見解
(
けんげ
)
には
堕
(
お
)
ちぬ心の明鏡に照らしてかれこれともに愛し、
表面
(
うわべ
)
の美醜に露
泥
(
なず
)
まれざる上人のかえっていずれをとも昨日までは
択
(
えら
)
びかねられしが
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
室中
(
しつちゅう
)
に入る以上は、何か
見解
(
けんげ
)
を呈しない訳に行かないので、やむを得ず納まらないところを、わざと納まったように
取繕
(
とりつくろ
)
った、その場限りの
挨拶
(
あいさつ
)
であった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「今夜はまだ
見解
(
けんげ
)
もできないかも知れませんから、
明朝
(
みょうちょう
)
か明晩御誘い申しましょう」と親切に云ってくれた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今夜
(
こんや
)
は
未
(
ま
)
だ
見解
(
けんげ
)
も
出來
(
でき
)
ないかも
知
(
し
)
れませんから、
明朝
(
みやうてう
)
か
明晩
(
みやうばん
)
御誘
(
おさそ
)
ひ
申
(
まを
)
しませう」と
親切
(
しんせつ
)
に
云
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“見解”の解説
見解
(出典:Wikipedia)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当