“明晩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あす28.6%
みやうばん28.6%
みょうばん28.6%
あくるばん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、明晩あすは——。その明晩も、かならず土佐沖海面から始まる。すると、ゲートルだ、雑嚢だ、靴だ、すべての用意が闇のなかから飛ついて来るし、逃亡の路は正確に横はつてゐた。
壊滅の序曲 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
今夜こんや見解けんげ出來できないかもれませんから、明朝みやうてう明晩みやうばん御誘おさそまをしませう」と親切しんせつつてれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
どうしても這入はいることが出来ませんから、おなさけに其の御札をはがしてくださいましというから、明日あした屹度きっと剥して置きましょう、明晩みょうばん屹度お願い申しますと云ってずっとけえった
……会のあった明晩あくるばんで、夏の日を、日が暮れてからやっと帰ったが、時候あたりで、一日寝ていたとも思われる。顔色も悪く、気も沈んで、いたく疲れているらしかった。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)