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虎髯
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こぜん
ふりがな文庫
“
虎髯
(
こぜん
)” の例文
『えい、
殘念
(
ざんねん
)
だ/\、
此樣
(
こん
)
な
時
(
とき
)
、
本艦
(
ほんかん
)
の
水兵
(
すいへい
)
が
羨
(
うらや
)
ましい。』と
叫
(
さけ
)
んだまゝ、
空拳
(
くうけん
)
を
振
(
ふ
)
つて
本艦々頭
(
ほんかんかんとう
)
に
仁王立
(
にわうだち
)
、
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
は
虎髯
(
こぜん
)
逆立
(
さかだ
)
ち
眦
(
まなじり
)
裂
(
さ
)
けて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
役館の番卒は、「何者だっ」と、中から覗き合っていたが、
重棗
(
ちょうそう
)
の如き
面
(
おもて
)
に、
虎髯
(
こぜん
)
を逆だて、怒れる形相に
抹硃
(
まっしゅ
)
をそそいだ
巨漢
(
おおおとこ
)
が、そこを揺りうごかしているので
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
川島の妹婿たる佐々木照山も蒙古から帰りたての蛮骨稜々として北京に傲睨していた大元気から小説家二葉亭が学堂提調に任ぜられたと聞いて
太
(
いた
)
く
激昂
(
げっこう
)
し、
虎髯
(
こぜん
)
逆立
(
さかだ
)
って川島公館に怒鳴り込んだ。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
西那須
(
にしなす
)
からは三島
通庸
(
つうよう
)
君が栃木県令時代に俗論を排して開いた名高い三島道路。先頭に立ったのが吉岡
虎髯
(
こぜん
)
将軍、
屑屋
(
くずや
)
に払ったらば三銭五厘位のボロ
洋傘
(
こうもり
)
をつき立てて進む。
本州横断 痛快徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
、
井沢衣水
(著)
「おのれっ」と、
牙
(
きば
)
を咬み、一躍して、曹操を突き殺そうとしたが、その側に、朱面
虎髯
(
こぜん
)
、光は百
錬
(
れん
)
の鏡にも似た眼を、じっとこちらへ向けている武将が身構えていて油断もない。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
艇尾
(
ていび
)
には
色
(
いろ
)
淺黒
(
あさぐろ
)
く、
虎髯
(
こぜん
)
を
海風
(
かいふう
)
に
吹
(
ふ
)
かせたる
雄風
(
ゆうふう
)
堂々
(
どう/″\
)
たる
海軍大尉
(
かいぐんたいゐ
)
あり、
舵柄
(
だへい
)
を
握
(
にぎ
)
れる
身
(
み
)
を
延
(
のば
)
して、『やゝ、
貴下等
(
きから
)
も
日本人
(
につぽんじん
)
ではないか。』とばかり、
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
面
(
おもて
)
を
見詰
(
みつ
)
めたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
雁
(
かり
)
の群れの如く、こうして一族の者どもと、諸州を渡りあるいていたところ、近ごろこの古城に、
虎髯
(
こぜん
)
の暴王が兵をあつめしきりと徐州の残党をあつめておると聞き、さては足下にちがいあるまいと
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
語
(
かた
)
りかけて、
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
は
虎髯
(
こぜん
)
を
逆
(
ぎやく
)
に
捩
(
ねじ
)
りつゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
虎
常用漢字
中学
部首:⾌
8画
髯
漢検1級
部首:⾽
15画
“虎髯”で始まる語句
虎髯大尉