“空拳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くうけん60.0%
からて20.0%
こぶし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『えい、殘念ざんねんだ/\、此樣こんとき本艦ほんかん水兵すいへいうらやましい。』とさけんだまゝ、空拳くうけんつて本艦々頭ほんかんかんとう仁王立にわうだち轟大尉とゞろきたいゐ虎髯こぜん逆立さかだまなじりけて
また、資産、権勢、閨閥ひきなども、空拳からてでよく築き上げられます。時には、親譲りのこれらのものが、運命開拓に却って邪魔になることさえあります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼は両手をひろげて空拳こぶしを振り上げ、さながら無形の蛇矛を握っているような体裁で、八一ねえさんに向って幾歩か突進した。「お前は彼に抵抗することが出来るか」
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)