“閨閥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいばつ87.5%
ひき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろいろの手蔓てづるを求めては、美しい女を狩り集めて来て、どころ利き所の諸侯へ勧めて、その側室とすることによって、一種の閨閥けいばつ形成かたちづくった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
藩論区々まちまちにわかれ、武官文官の抗争があり、それに閨閥けいばつや党派の対立もからまって、荊州は今や未曾有な動揺をその内部に蔵していたからである。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、資産、権勢、閨閥ひきなども、空拳からてでよく築き上げられます。時には、親譲りのこれらのものが、運命開拓に却って邪魔になることさえあります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そのほか、祖先や両親、親族等から与えられる生活上のいろいろの便宜、例えば資産、権勢、閨閥ひき等もまた、浮世のいわゆる運命をある程度まで支配することがあります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)