トップ
>
閨閥
>
けいばつ
ふりがな文庫
“
閨閥
(
けいばつ
)” の例文
いろいろの
手蔓
(
てづる
)
を求めては、美しい女を狩り集めて来て、
利
(
き
)
き
所
(
どころ
)
利き所の諸侯へ勧めて、その側室とすることによって、一種の
閨閥
(
けいばつ
)
を
形成
(
かたちづ
)
くった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
藩論
区々
(
まちまち
)
にわかれ、武官文官の抗争があり、それに
閨閥
(
けいばつ
)
や党派の対立もからまって、荊州は今や未曾有な動揺をその内部に蔵していたからである。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
事実、諸家の秘録には
閨閥
(
けいばつ
)
その他の争いから、そんな手段がもちいられた例もあるようだが、それだけの理由であったかどうかは、一概にはきめられないようである。
若き日の摂津守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「腕に親分の威光とこれから貰う細君の
閨閥
(
けいばつ
)
を加えて、君なら何年かゝる?」
首切り問答
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と、はやくも朝倉家の内争や
閨閥
(
けいばつ
)
のうるさい事情を
観
(
み
)
ぬいて
諦
(
あきら
)
めてはいた。けれど、すでに義昭と侍臣の一行は、若狭を発って、この城下へ移ってしまった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
また
閨閥
(
けいばつ
)
をひろげて、その一族はみな、枢要の地位を占めている。……これだけ繁栄している柳沢氏が、指をくわえて、綱豊を迎える筈がない。かれらは百方奔走した。
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
まだ、口には出さないが、そのため、
継嗣
(
けいし
)
の争いや
閨閥
(
けいばつ
)
の内輪事が、世間へもれることも極力さけようと努めているらしい。総じて、彼の方針は、
事勿
(
ことなか
)
れ主義をもって第一としていた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“閨閥”の解説
閨閥(けいばつ)とは、外戚(妻方の親類)を中心に形成された血縁や婚姻に基づく親族関係、又はそれから成す勢力、共同体、仲間などを指す。もともとは中国語で「閨」の意味は夜、寝るための部屋のこと。婚姻は政略結婚も含み、政界、財界、官界さらには王室、貴族に属す一族が自身や血族の影響力の保持および増大を目的に、婚姻関係を用いて構築したネットワークを門閥(もんばつ)と呼ぶこともある。
ここでは便宜上門閥も含めた広義の閨閥について解説する。
(出典:Wikipedia)
閨
漢検1級
部首:⾨
14画
閥
常用漢字
中学
部首:⾨
14画
“閨”で始まる語句
閨
閨房
閨秀
閨門
閨戸
閨中
閨室
閨技
閨衣
閨閣