“けいばつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刑罰44.4%
閨閥38.9%
警抜11.1%
勁抜5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向こうが人ならおれも人だ。生徒だって、子供だって、ずう体はおれより大きいや。だから刑罰けいばつとして何か返報をしてやらなくっては義理がわるい。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
藩論区々まちまちにわかれ、武官文官の抗争があり、それに閨閥けいばつや党派の対立もからまって、荊州は今や未曾有な動揺をその内部に蔵していたからである。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本の落語に之と全く同一の行き方をしたものがあって——題は忘れてしまったが、(隠居がお化けをコキ使う話)、私には、その落語の方が、はるかに羽目を外れて警抜けいばつであったために
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
いずくんぞ知らん、顔の創痍そういは他人の女に手を出して失敗しくじった記念で、勁抜けいばつの一文はソールズベリー卿の論文をそッくりそのまま借用したものに過ぎぬ。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)