“閨中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいちゅう71.4%
けいちゆう28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公儀の八釜やかましい憂世うきよを三分五厘に洒落しゃれ飛ばし、かみは国政の不満から、しも閨中けいちゅう悶々事もんもんじに到るまで、他愛もなく笑い散らして死中に活あり、活中死あり、枯木に花を咲かせ
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そしてこの少女の、容色に魅せられた敵将を、閨中けいちゅうでたった一突きに刺し殺したのです。美しい少女は、自分の貞操を犠牲にして、幾万の同胞の命と貞操とを救ったのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
司馬温公しばおんこう閨中けいちゆうにて語りし言も、人に對して言ふべからざる事無しと申されたり。獨を愼むの學推て知る可し。人の意表に出て一時の快適を好むは、未熟の事なり、戒む可し。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
閨中けいちゆう秘語ひごを心たひらかに聞くごとし町の夜なかにかはづ鳴きたり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)