“閨閣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおおく50.0%
けいごう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陳はその庭を通って小さなちんそばへ往った。そこに鞦韆ぶらんこたながあったが、それは雲と同じ高さのもので、そのなわはひっそりと垂れていた。陳はそこで此所ここ閨閣おおおくに近い所ではないかと思った。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それは南の家に久しくいるばあやであった。南はその来客の何者であるかということを考えるよりも、こうした閨閣けいごうの中へ遠慮もなく入ってくる客の礼儀をわきまえない行為に対して神経を尖らした。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)