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花垣
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はながき
ふりがな文庫
“
花垣
(
はながき
)” の例文
大木の森のような木が深く奥にはあって、
田舎
(
いなか
)
らしい
卯
(
う
)
の
花垣
(
はながき
)
などがわざと作られていた。昔の思われる
花橘
(
はなたちばな
)
、
撫子
(
なでしこ
)
、
薔薇
(
そうび
)
、
木丹
(
くたに
)
などの草木を植えた中に春秋のものも配してあった。
源氏物語:21 乙女
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
草樹
(
くさき
)
の影の伸びるとともに、親雀につれて飛び習う、仔の翼は、次第に、次第に、上へ、上へ、自由に軽くなって、
卯
(
う
)
の
花垣
(
はながき
)
の
丈
(
たけ
)
を切るのが、四、五
度
(
たび
)
馴れると見るうちに、
崖
(
がけ
)
をなぞえに
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
有無
(
うむ
)
の
間
(
あいだ
)
に
迷
(
まよ
)
ひし
心
(
こゝろ
)
、
本
(
もと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
歸
(
かへ
)
りし
時
(
とき
)
は、
卯
(
う
)
の
花垣
(
はながき
)
に
照
(
て
)
る
月
(
つき
)
高
(
たか
)
く
澄
(
す
)
んで、
流
(
なが
)
れにうつる
影
(
かげ
)
我
(
われ
)
一人
(
ひとり
)
になりぬ、さるにても
彼
(
か
)
の
人
(
ひと
)
は
誰
(
たれ
)
ならん、
隣家
(
となり
)
は
植木屋
(
うへきや
)
と
聞
(
きゝ
)
たるが、
思
(
おも
)
ひの
外
(
ほか
)
の
人品
(
ひとがら
)
かなと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いづこの野邊の
花垣
(
はながき
)
か
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
“花”で始まる語句
花
花瓶
花魁
花弁
花片
花園
花崗岩
花簪
花崗石
花車