艇尾ていび)” の例文
こと艇尾ていび兩瑞りようたん裝置さうちされたる六枚ろくまいつばさいうする推進螺旋スクリユー不思議ふしぎなる廻轉作用くわいてんさようあづかつてちからあること記臆きおくしてもらはねばならぬ。
艇尾ていびへむけ、八本の噴管ふんかんから、或る瓦斯ガスを、はげしくきだすと、そのいきおいで、艇は前方にすすむのである。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たちまる! 東雲しのゝめの、はるか/\の海上かいじやうより、水煙すいゑんげ、怒濤どとうつて、驀直まつしぐら一艘いつそう長艇ちやうていあり、やゝちかづいてると、その艇尾ていびには、曉風げふふうひるがへ帝國軍艦旗ていこくぐんかんき! るより
喇叭らつぱあるひと喇叭らつぱ吹奏ならし、何物なにひと双手もろてげて、こゑかぎりに帝國萬歳ていこくばんざい! 帝國海軍萬歳ていこくかいぐんばんざい連呼れんこせられよ、だん/″\とちかづく二そう甲板かんぱん巡洋艦じゆんやうかん縱帆架ガーフに、怪艇くわいてい艇尾ていび