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自墮落
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じだらく
ふりがな文庫
“
自墮落
(
じだらく
)” の例文
新字:
自堕落
その客も大抵は生若い男や、
自墮落
(
じだらく
)
な遊び人などで、お紋のきりやうに釣られて、口を開いて小半日見て居ると言つた人間ばかりです。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何より先に私が身の
自墮落
(
じだらく
)
を承知して居て下され、もとより箱入りの生娘ならねば少しは察しても居て下さろうが、口奇麗な事はいひますとも此あたりの人に泥の中の蓮とやら
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
衣服
(
きもの
)
を
着
(
き
)
て
帶
(
おび
)
を
〆
(
し
)
めて、やがて
尻
(
しり
)
を
端折
(
はしを
)
らうと
云
(
い
)
ふ
頃
(
ころ
)
、ふと
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
ると、
堅氣
(
かたぎ
)
も
多
(
おほ
)
いが、
賣女屋
(
ばいぢよや
)
のある
小
(
ちひ
)
さな
宿
(
やど
)
、
何
(
なん
)
となく
自墮落
(
じだらく
)
の
風
(
ふう
)
が
染
(
そ
)
まると
見
(
み
)
えて、
宿中
(
しゆくぢう
)
いづれも
朝寢
(
あさね
)
らしい。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この時分の世の中で祝言をしない男女が同棲するといふことは、
自墮落
(
じだらく
)
な社會でもなければ、滅多にあり得ない事だつたのです。
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
なに
)
より
先
(
さき
)
に
私
(
わたし
)
が
身
(
み
)
の
自墮落
(
じだらく
)
を
承知
(
しやうち
)
して
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
され、もとより
箱入
(
はこい
)
りの
生娘
(
きむすめ
)
ならねば
少
(
すこ
)
しは
察
(
さつ
)
しても
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さろうが、
口奇麗
(
くちぎれい
)
な
事
(
こと
)
はいひますとも
此
(
この
)
あたりの
人
(
ひと
)
に
泥
(
どろ
)
の
中
(
なか
)
の
蓮
(
はす
)
とやら
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
座敷牢の中は、陰慘で不氣味でしたが、思ひの外綺麗で、吉之助の生活は、決して
自墮落
(
じだらく
)
な
自棄
(
やけ
)
なもので無かつたことがよくわかります。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは平松屋源左衞門の弟で、
自墮落
(
じだらく
)
と、不道徳と、
汚辱
(
をじよく
)
の中に育つた美少年であることは八五郎も知つて居りました。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こいつはもと品川で勤めをしてゐた三十女で、以前は武家の出だといふが、
自墮落
(
じだらく
)
の身を持崩して、女の
操
(
みさを
)
なんてものを、しやもじの
垢
(
あか
)
ほどにも思つちやゐない。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お六といふのは、摺れつ枯らしと純情と、
侠氣
(
をとこぎ
)
と
自墮落
(
じだらく
)
を兼ね備へたやうな、この社會によくある型の女、不きりやうではあるが、八五郎が強調したほど
醜
(
みにく
)
くはありません。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
相手は一本落した浪人者、少し
自墮落
(
じだらく
)
な風ですが、惡くない男振りです。三十前後といつた年配、少し四角な顏で、一寸凄味があつて、キラリと光る眼も尋常ではありません。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お茂の
自墮落
(
じだらく
)
な生活には愛想を盡してゐる樣子で、何を訊いても苦笑ひするばかり。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それにしても、萬兩分限の娘といふにしては、少し
自墮落
(
じだらく
)
で
艶
(
なま
)
めきます。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
淫奔
(
いんぽん
)
で
自墮落
(
じだらく
)
なお近に、そんな面があらうと誰が氣のつくものでせう。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
墮
部首:⼟
15画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“自墮落”で始まる語句
自墮落女