トップ
>
肉食
>
にくじき
ふりがな文庫
“
肉食
(
にくじき
)” の例文
相手は
肉食
(
にくじき
)
妻帯の本願寺だ。いつそ光悦や探幽式に裏方や姫達を天人と見立てて、天井へは何も画かない事にしたら、どんな物だらう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もちろん俗人の事ですから
肉食
(
にくじき
)
、妻帯、
飲酒
(
おんじゅ
)
等もして居るのですけれども、チベットは妙な所で純粋の僧侶がやはりその方の所に行くと礼拝するのです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
其時
在所
(
ざいしよ
)
の者が
真言
(
しんごん
)
の
道場
(
だうじやう
)
であつた旧地へ
肉食
(
にくじき
)
妻帯
(
さいたい
)
の
門徒坊
(
もんとぼん
)
さんを入れるのは面白く無い、御寺の建つ事は結構だが
何
(
ど
)
うか妻帯を
為
(
な
)
さらぬ
清僧
(
せいそう
)
を
住持
(
じうぢ
)
にして
戴
(
いたゞ
)
きたいと
掛合
(
かけあ
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
勵
(
はげむ
)
ゆゑに山伏といふ又
修驗
(
しゆけん
)
といツパ
其修行
(
そのしゆぎやう
)
終り修行
滿
(
みち
)
たる後の
本學
(
ほんがく
)
とあれば難行苦行をなし
修行
(
しゆぎやう
)
終
(
をはり
)
て後の
本名
(
ほんみやう
)
なり
故
(
かるがゆゑ
)
に十
界
(
かい
)
輪宗
(
りんしう
)
の
嘲言
(
てうげん
)
に
徹
(
てつ
)
すれば
厭
(
いと
)
ふべき
肉食
(
にくじき
)
なし
兩部
(
りやうぶ
)
不二の法水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
殊の外愚僧を愛せられ、是非とも満行寺に立寄れよと
御勧
(
おすす
)
めなされ候により、そのまゝ御厄介に相なり候処、当山は申すまでもなく
西本願寺派
(
にしほんがんじは
)
丸円寺
(
まるまるじ
)
の分れにて、
肉食
(
にくじき
)
妻帯の宗門なり。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
然し
葷酒
(
くんしゅ
)
(酒はおまけ)
山門
(
さんもん
)
に入るを許したばかりで、平素の
食料
(
しょくりょう
)
は野菜、干物、豆腐位、来客か外出の場合でなければ滅多に
肉食
(
にくじき
)
はせぬから、折角の
還俗
(
げんぞく
)
も頗る
甲斐
(
かい
)
がない訳である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
肉食
(
にくじき
)
はする、酒はのむ、あまつさえ弟子善信には、妻帯の
媒立
(
なかだ
)
ちまでしたという
売僧
(
まいす
)
法然、
口賢
(
くちさかし
)
く、女人
教化
(
きょうげ
)
などと申しおるが、その実いかがやら、まさしく仏教の賊、末法の悪魔」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここにおいて前者は僧に
肉食
(
にくじき
)
妻帯
(
さいたい
)
を許して僧俗の区別を
緩
(
ゆる
)
やかにし、後者はこの間に最も厳格な区別を立てる。前者はただ悪の許されることを説き、後者は戒律による力強い自己鍛錬を力説する。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
なぜなればあの人は
肉食
(
にくじき
)
をしなくてはほとんど一日も居られない程のラサ府に居りながら、殊にセラ大寺では
肉粥
(
にくかゆ
)
や肉の食物を
布施
(
ふせ
)
として沢山施される所に居りながら
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
彼は
肉食
(
にくじき
)
妻帯をしている。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上等の僧侶は一日として肉がなくては決して喰うことが出来ない。どうかして
斎戒
(
さいかい
)
を保って
肉食
(
にくじき
)
をやめるような事があるとやかましい事で、
痩
(
や
)
せたとか死にそうになったとか言うてわいわい騒ぐです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
“肉食”の意味
《名詞》
(にくしょく)肉を食用とすること。
(にくしょく)動物が他の動物の肉を食べて生きていくこと。
(にくしょく、俗語)恋愛に積極的だったり性的に活発だったりすること。
(出典:Wiktionary)
“肉食”の解説
肉食(にくしょく、にくじき)とは、
動物の肉を食物とすること。
一般の動物が、他の動物を食物とすること。対比されているのは「草食」という概念。
(出典:Wikipedia)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
“肉食”で始まる語句
肉食妻帯
肉食者
肉食論者