“葷酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くんしゅ66.7%
くんしゆ11.1%
クンシュ11.1%
クンシユ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葷酒くんしゅ山門ばかりでなく、表向きは妻帯も許さずで、近頃は表方に対して裏方と呼んでいる。寺の権妻を大黒といった。
符牒の語源 (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
葷酒くんしゆを知らず、春風秋雨八十年の生涯を此の江湖の水によつて遠く俗界と絶ち、たゞ一と筋に佛に近よることを勤めて老の到るのを忘れてゐられるのである。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
葷酒クンシュ山門ニ入ルヲ許サズ。とそこにそんな大きな制札も立ってある。もし破戒飲酒の僧あらば、青竹で四十ッ叩いて寺域追放のおきてだぞ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこの寺でも、「葷酒クンシユ山門ニ入ルヲ許サズ」は、法城のおきてみたいになっているが、この天野山金剛寺では、坊舎で酒を醸酒つくっている。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)