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葷酒
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くんしゅ
ふりがな文庫
“
葷酒
(
くんしゅ
)” の例文
葷酒
(
くんしゅ
)
山門ばかりでなく、表向きは妻帯も許さずで、近頃は表方に対して裏方と呼んでいる。寺の権妻を大黒といった。
符牒の語源
(新字新仮名)
/
三遊亭金馬
(著)
この
葷酒
(
くんしゅ
)
とは酒と葷菜とを指したものである。また時とすると「不許葷辛酒肉入山門」と刻してあるものもある。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
そして、
葷酒
(
くんしゅ
)
山門に入るを許さず——の石段まで来ますと、ぷーんと酒くさい人間が摺れちがって行ったので
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうだそうだ。
葷酒
(
くんしゅ
)
以外の者は何人もこの
山門
(
さんもん
)
に入る可らず。取りに行ってやる。」
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
然し
葷酒
(
くんしゅ
)
(酒はおまけ)
山門
(
さんもん
)
に入るを許したばかりで、平素の
食料
(
しょくりょう
)
は野菜、干物、豆腐位、来客か外出の場合でなければ滅多に
肉食
(
にくじき
)
はせぬから、折角の
還俗
(
げんぞく
)
も頗る
甲斐
(
かい
)
がない訳である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
禅家には、御承知のとおり
葷酒
(
くんしゅ
)
山門
(
さんもん
)
に入るを許さず——という厳則がござりますが、各〻方もおつかれの御様子故、ただ今、粗酒を一
献
(
こん
)
いいつけておきました。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葷酒
(
くんしゅ
)
山門に入るを許さず。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“葷酒”の意味
《名詞》
葷酒(くんしゅ)
葷(にらやねぎ、にんにくなどくさい匂いがする野菜)と酒。出家僧が飲食すべきでないもの。
(出典:Wiktionary)
葷
漢検1級
部首:⾋
12画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“葷酒”で始まる語句
葷酒不許入山門