“にくじき”の漢字の書き方と例文
語句割合
肉食100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はげむゆゑに山伏といふ又修驗しゆけんといツパ其修行そのしゆぎやう終り修行滿みちたる後の本學ほんがくとあれば難行苦行をなし修行しゆぎやうをはりて後の本名ほんみやうなりかるがゆゑに十かい輪宗りんしう嘲言てうげんてつすればいとふべき肉食にくじきなし兩部りやうぶ不二の法水を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殊の外愚僧を愛せられ、是非とも満行寺に立寄れよと御勧おすすめなされ候により、そのまゝ御厄介に相なり候処、当山は申すまでもなく西本願寺派にしほんがんじは丸円寺まるまるじの分れにて、肉食にくじき妻帯の宗門なり。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然し葷酒くんしゅ(酒はおまけ)山門さんもんに入るを許したばかりで、平素の食料しょくりょうは野菜、干物、豆腐位、来客か外出の場合でなければ滅多に肉食にくじきはせぬから、折角の還俗げんぞくも頗る甲斐かいがない訳である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)