トップ
>
繭玉
>
まゆだま
ふりがな文庫
“
繭玉
(
まゆだま
)” の例文
たとえば
粟穂
(
あわぼ
)
稗穂
(
ひえぼ
)
の餅を食ってしまうことを粟刈り、
繭玉
(
まゆだま
)
の餅を食うのを繭掻きもしくは繭ねりというの類である。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
不動様のお
三日
(
さんにち
)
という
午過
(
ひるす
)
ぎなぞ参詣戻りの人々が
筑波根
(
つくばね
)
、
繭玉
(
まゆだま
)
、
成田山
(
なりたさん
)
の
提灯
(
ちょうちん
)
、
泥細工
(
つちざいく
)
の
住吉踊
(
すみよしおどり
)
の人形なぞ
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
繭玉
(
まゆだま
)
のかたちを、しんこで
造
(
つく
)
つてそれを
竹
(
たけ
)
の
枝
(
えだ
)
にさげて、お
飼蠶
(
かいこ
)
さまを
守
(
まも
)
つて
下
(
くだ
)
さる
神
(
かみ
)
さまをも
祭
(
まつ
)
りました。
病氣
(
びやうき
)
で
倒
(
たふ
)
れた
馬
(
うま
)
のためには、
馬頭觀音
(
ばとうくわんおん
)
を
祭
(
まつ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
に、
大判
(
おほばん
)
、
小判
(
こばん
)
、
打出
(
うちで
)
の
小槌
(
こづち
)
、
寶珠
(
はうしゆ
)
など、
就中
(
なかんづく
)
、
緋
(
ひ
)
に
染色
(
そめいろ
)
の
大鯛
(
おほだひ
)
小鯛
(
こだひ
)
を
結
(
ゆひ
)
付
(
つ
)
くるによつて
名
(
な
)
あり。お
酉樣
(
とりさま
)
の
熊手
(
くまで
)
、
初卯
(
はつう
)
の
繭玉
(
まゆだま
)
の
意氣
(
いき
)
なり。
北國
(
ほくこく
)
ゆゑ
正月
(
しやうぐわつ
)
はいつも
雪
(
ゆき
)
なり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
川崎から省線で帰ることにしたのだったが、松の内のことで、彼女たちは
揃
(
そろ
)
って出の
支度
(
したく
)
であり、縁起ものの稲穂の
前插
(
まえざ
)
しなどかざして、しこたま買いこんだ
繭玉
(
まゆだま
)
や
達磨
(
だるま
)
などをてんでにぶら下げ
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「ああ、あの、
繭玉
(
まゆだま
)
のようなもの?」
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“繭玉(
餅花
)”の解説
餅花(もちばな)とは、日本の一部地域で正月とくに小正月に、ヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木に小さく切った餅や団子をさして飾るもの。東日本では「繭玉」(まゆだま)の形にする地域が多い。一年の五穀豊穣を祈願する予祝の意味をもつとされる。左義長の行事で飾ったり、食べたりする地方も多い。
(出典:Wikipedia)
繭
常用漢字
中学
部首:⽷
18画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“繭”で始まる語句
繭
繭買
繭商人
繭隠
繭糸
繭紬
繭仲買
繭価
繭売
繭市