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しうしん
是れ
何の
徳に
遵ふ
哉。
此れ
其尤も
大に
(五三)彰明較著なる
者也。
近世に
至るが
若き、
(五四)操行不軌、
專ら
(五五)忌諱を
犯し、
而も
終身逸樂し、
富厚、
世を
累ねて
絶えず。
安樂に送りお金は
終身不足なく此家に
仕へ
管伴忠兵衞は此度の一件に附き
盡力一方ならざれば
褒美として
宅持の通ひ
管伴となり和吉も
種々の
褒美ありしが三年の後長左衞門夫婦は隱居し長三郎は
主個となり和吉は
元服して二番
管伴となり其家ます/\
榮えたり
子亟かに
去れ、
我を
汙すこと
無かれ。
我寧ろ
(三七)汙涜の
中に
遊戲して
自ら
快うせん。
國を
有つ
者に
(三八)覊せらるること
無からん。
終身仕へず、
以て
吾が
志を
快うせんかな