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索
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さぐ
ふりがな文庫
“
索
(
さぐ
)” の例文
潜んだ爆弾を
索
(
さぐ
)
り続ける警官が、建物と建物との間を出入した。水道栓に縛りつけられたホースの陣列の間を、静に装甲車が通っていった。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
頼朝は、口のうちで呟くように云いながら、茫然と、その眼は、二十年前の思い出をあわただしく心の奥で
索
(
さぐ
)
っていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、食事が終ると、直ぐに二階へ上つて、自分のテーブルに寄つて、
頻
(
しき
)
りに英和辭書の頁をめくつた。かの字を
索
(
さぐ
)
り當てるまでには餘程の時間を費した。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
あの女が、自分の
索
(
さぐ
)
り求めえられる世界から外へ身を隠した、もう、とてもどうしても会うことも見ることも出来ぬと思えば、自分は生きている
心地
(
ここち
)
はせぬ。
狂乱
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
それが、大抵あの人が銀時計を貰ったと云うことに起因して居ると云うのをきいては、友達面をして彼の内心を或程度まで
索
(
さぐ
)
って居た者達に浅ましい心持を味わされる。
日記:04 一九一七年(大正六年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
と
索
(
さぐ
)
るような眼をして言った。で耕吉はつい東京で空想していた最後の計画というのを話した。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
周は坐って手さぐりに
索
(
さぐ
)
ってみたが、どこへいったのか
沓
(
よう
)
としてわからなかった。暫くしてから周は始めて自分が成の寝台で寝ていることに気がついた。周は
駭
(
おどろ
)
いていった。
成仙
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
腰
(
こし
)
なる
大鍵
(
おほかぎ
)
を
索
(
さぐ
)
つて、
鐵門
(
てつもん
)
の
扉
(
とびら
)
と
開
(
ひら
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ひとり
索
(
さぐ
)
ればわびしさよ
我が一九二二年:02 我が一九二二年
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
そして、食事が終ると、すぐに二階へ上って、自分のテーブルに寄って、しきりに英和辞書の
頁
(
ページ
)
をめくった。かの字を
索
(
さぐ
)
り当てるまでにはよほどの時間を費した。
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
「折角、夜光の短刀の秘密を、親子の口から
索
(
さぐ
)
ろうと思っていたのに、心中されちゃア玉なしだ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
純粋小説の内容は、このふらつく眼の、どこを眼ざしてふらつくか、何が故にふらつくかを
索
(
さぐ
)
ることだ。これが純粋小説の思想であり、そうして、最高の美しきものの創造である。
純粋小説論
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
ほかの生き
効
(
が
)
いを、
胎児
(
たいじ
)
のように、今は
索
(
さぐ
)
っている気もちであろう。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勝代は母親の命令で、何氣ない風で兄の腹の中を
索
(
さぐ
)
つて見た。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
勝代は母親の命令で、
何気
(
なにげ
)
ない風で兄の腹の中を
索
(
さぐ
)
ってみた。
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
榮一は柔しく訊いて弟の心の底を
索
(
さぐ
)
らうとしたが
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
栄一は優しく
訊
(
き
)
いて弟の心の底を
索
(
さぐ
)
ろうとしたが
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
“索”の意味
《名詞》
(サク)縄。綱。
(出典:Wiktionary)
索
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“索”を含む語句
探索
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捜索
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