“鞭索”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むちなわ66.7%
べんさく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旗太郎はタラタラと膏汗あぶらあせを流し、全身を鞭索むちなわのようにくねらせて、激怒が声を波打たせていった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
私はというと龕灯がんどう(9)を二つひきうけたが、ルグランは例の甲虫だけで満足していて、それを鞭索むちなわの端にくくりつけ、歩きながら手品師のような格好でそいつをくるくる振りまわしていた。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
鞭索べんさく苦行くぎやうに身をきたへたにれの木よ、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)