“不空羂索”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくうけんじゃく75.0%
ふくうけんさく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奈良ノ三月堂ノ不空羂索ふくうけんじゃく観世音菩薩ノ足ヲ見ルト、予ハイツモ母ノ足ヲ思イ出ス。背ノ低サモ皆母ト同ジダッタ。五尺ニ足ラヌ女モ珍シクナカッタ。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たまたまくだんの餅金を得た仏話が秀郷竜宮入譚の幾分の原話たるあとを存す、『曼陀羅秘抄』胎蔵界の観音院に不空羂索ふくうけんじゃくあり、『仏像図彙ずい』に不空羂索は七観音の一なり
三月堂の不空羂索ふくうけんさくなども、大らかな堂々とした所があって、おつむも案外写生だけれども美しい。天平の塑像もよい。当時の塑像は西洋流の塑像の拵え方とは違って、固い泥で押えつけて拵えたものだ。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)