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籍
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か
ふりがな文庫
“
籍
(
か
)” の例文
たしかにあれは神尾喬之助で、壁辰の
父娘
(
おやこ
)
のあいだに、こんな話もあったのを聞いたのだ、という幸吉の
陳辯
(
ちんべん
)
には耳をも
籍
(
か
)
さず
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この間中、
船室
(
ケビン
)
から高い声が聞えていた。が、実を言えば、私は他の考えにすっかり気を取られていたので、それにはほとんど耳を
籍
(
か
)
さずにいた。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
ま昼にすら男を引きよせているではないか、
主殿寮
(
とのもりょう
)
の人びとも見るに見兼ねて、持彦にそれとなく忠言しても、そんな事に耳も
籍
(
か
)
さぬ若者の勢いは
花桐
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
三人の尼僧が付ききりでしきりに神を
説
(
と
)
き
懺悔
(
ざんげ
)
を
奨
(
すす
)
める。マタ・アリはせせら笑って耳を
籍
(
か
)
そうともしない。それは処刑の朝、八月十一日午前五時だった。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
軽慓
(
けいひょう
)
、
狠険
(
こんけん
)
、
篤信
(
とくしん
)
の
小吏
(
しょうり
)
大塩平八が、天保八年の饑饉に乗じ、名を
湯武
(
とうぶ
)
の
放伐
(
ほうばつ
)
に
籍
(
か
)
り、その
一味
(
いちみ
)
を
率
(
ひき
)
い、火を放ちて大坂城を乗り取らんとしたるが如きは
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
香港
(
ホンコン
)
島を占領し、その余威を
籍
(
か
)
りて神国日本へ、開港を逼ろうとして虎視眈々じゃ。
前記天満焼
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
人あるいは徳川幕府の
顛倒
(
てんとう
)
を以て
煩取苛求
(
はんしゅかきゅう
)
、
万民疾苦
(
ばんみんしっく
)
に堪えざるが故に、始めて尊王論を
籍
(
か
)
りて、その反抗の端を
発
(
ひら
)
きたるものとなし、あたかも維新革命を以て仏国革命と同一視し
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
...
籍
(
か
)
らずとも、諸君方多数の手に依って討ち果たすこと出来ましょうに……」——「いやいや彼は悪人ながら剣にかけては無双の達人。それに多人数一度にかかり、討ち取ることはなりませぬ」——「それは又何故でござるかな?」——
赤格子九郎右衛門
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
加うるに
彼
(
か
)
の
葡萄牙
(
ポルトガル
)
、
西班牙
(
スペイン
)
人らは、その西南諸島に加うる
権詐
(
けんさ
)
、
詭奪
(
きだつ
)
の手段を以て我に向わんと欲し、
而
(
しこう
)
して内国の人心は
洶々
(
きょうきょう
)
として、動乱の
禍機
(
かき
)
、
動
(
やや
)
もすれば宗教を
籍
(
か
)
りて、
脚下
(
きゃっか
)
に破裂せんとす。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“籍”の意味
《名詞》
(セキ)戸籍。
(セキ)ある団体の一員として正式に登録されていること。
(出典:Wiktionary)
籍
常用漢字
中学
部首:⽵
20画
“籍”を含む語句
落籍
書籍
狼籍
鬼籍
国籍
典籍
籍々
戸籍
漢籍
伊籍
戸籍謄本
無籍
学籍簿
阮籍
臣籍
庚午年籍
籍圃
外籍
國籍
典籍便覧
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