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第一歩
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だいいつぽ
我が
手に
身代の
像を
作れと
云ふ。
敢て
黄金を
積め、
山を
崩せ、と
命ずるのでは
無いから、
前途に
光明が
輝いて、
心は
早や
明かに
渠を
救ふ
途の
第一歩を
辿り
得た。
処で、
私が、お
浦を
救ふ
道として、
進むべき
第一歩は、
何処でも
可い、
小家を
一軒探す
事だ。
小家でも
可、
辻堂、
祠でも
構はん、
何でも
人の
居ない
空屋が
望みだ。