つん)” の例文
市街まち中程なかほどおほきな市場いちばがある、兒童こども其處そこへ出かけて、山のやうに貨物くわもつつんであるなかにふんぞりかへつて人々ひと/″\立騒たちさわぐのをて居る。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
したがつふれしたがつはらところつんで見る事なし。又地にあればへりもする也。かれをもつて是をおもへば、我国の深山幽谷しんざんいうこく雪のふかき事はかりしるべからず。
れでも大抵たいてい四十年前の事情が分りましょう。今ならば一向いっこうけはない。為替で一寸ちょいおくっれば、何も正金しょうきんを船につんで行く必要はないが、商売思想のない昔の武家は大抵こんなものである。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
わらつんで広く淋しき枯野かな 尚白
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)