トップ
>
神璽
>
しんじ
ふりがな文庫
“
神璽
(
しんじ
)” の例文
みほぎと言ふのは、神が表すべき運命の暗示を、予め人が用意して於て祝福するので、此場合、玉は
神璽
(
しんじ
)
として用ゐたのではない。
国文学の発生(第二稿)
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
お
汝
(
こと
)
らは、ただちに
内侍所
(
ないしどころ
)
(三種ノ神器をおく所)へすすみ、つつしんで
神璽
(
しんじ
)
、
御鏡
(
みかがみ
)
などを
捧持
(
ほうじ
)
して、早よう車のうちへ
遷
(
うつ
)
したてまつれ。……また
公敏
(
きんとし
)
、
季房
(
すえふさ
)
なんどは、供の用意を
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二位殿は、日頃から覚悟の事とて、少しも乱れる色もなく、
鈍色
(
にぶいろ
)
の
二衣
(
ふたつぎぬ
)
に、
練袴
(
ねりばかま
)
をそば高くはさみ、
神璽
(
しんじ
)
を脇に、宝剣を腰にさし、主上をお抱きして舟ばたまで、静かに歩み出された。
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
主上におかせられては
勿体
(
もったい
)
なくも、婦人車にお召しになられ、神剣、
神璽
(
しんじ
)
を奉じたてまつり、ひそかに南都へご行幸あそばされ、ついで
和束
(
わつか
)
の
鷲峯山
(
しゅぶせん
)
へご行幸、ここも、危険とおぼしめされ
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
討手
(
うって
)
の
追撃
(
ついげき
)
を受けて宮は自害し給い、神器のうち
宝剣
(
ほうけん
)
と鏡とは取り返されたが、
神璽
(
しんじ
)
のみは南朝方の手に残ったので、楠氏
越智
(
おち
)
氏の一族
等
(
ら
)
は
更
(
さら
)
に宮の
御子
(
みこ
)
お
二方
(
ふたかた
)
を
奉
(
ほう
)
じて義兵を挙げ、
伊勢
(
いせ
)
から
紀井
(
きい
)
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
コスモは
首
(
かうべ
)
を
低
(
た
)
れて
不敢
(
いかでか
)
不敢
(
いかでか
)
汝の命は
神璽
(
しんじ
)
靈寶にも代へじといひき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
で、ここには今、戦捷の意気が
漲
(
みなぎ
)
っていた。山名細川の首も近く見ようぞ。春ともなれば、
尊氏
(
たかうじ
)
の首級を、京に
梟
(
か
)
けて、
神璽
(
しんじ
)
を奉じ、主上の還幸をお願いし奉ろうぞ。そうみな希望にかがやいていた。
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神璽
(
しんじ
)
を脇に
掻
(
かい
)
ばさみ
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“神璽”の意味
《名詞》
神璽(しんじ)
皇位についていることをあらわすしるし。三種の神器。
天皇が使用する印章。御璽。
(出典:Wiktionary)
“神璽”の解説
神璽(しんじ)は、五胡十六国時代、北涼の君主段業の治世で使用された元号。397年5月 - 399年正月。
(出典:Wikipedia)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
璽
常用漢字
中学
部首:⽟
19画
“神”で始まる語句
神
神々
神輿
神楽
神田
神酒
神戸
神楽坂
神仏
神主