真個まつたく)” の例文
旧字:眞個
るなんて、……るなんて、うしたんだらう。真個まつたくいて自分じぶんでもおどろいた。しらんでたもの。何時いつけたかちつともらん。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
先生せんせい真個まつたく靱負ゆきへつて、むかしさむらひのやうななんですが、それのまゝゆきえだいて、がうにして若輩じやくはいものです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
真個まつたく安心あんしんあま気絶きぜつしたんだと断念あきらめて、ゆるしてくれ。たんぢやない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
真個まつたく、この暫時しばらくあひだ稀有けぶであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)