“異樣(ゐやう)” の例文
新字:異様
勿論(もちろん)、外形(ぐわいけい)に現(あらは)れても何(なに)も審(いぶか)しい點(てん)はないが、少(すこ)しく私(わたくし)の眼(め)に異樣(ゐやう)に覺(おぼ)えたのは、總(さう)噸數(とんすう)一千噸(とん)位(くらゐ)にしては其(その)構造(かうざう)の餘(あま)りに堅固(けんご)らしいのと
勿論(もちろん)、此樣(こんな)事(こと)には何(なに)も深(ふか)い仔細(しさい)のあらう筈(はづ)はない。つまり偶然(ぐうぜん)の出來事(できごと)には相違(さうゐ)ないのだが、私(わたくし)は何(なん)となく異樣(ゐやう)に感(かん)じたよ。
滿船(まんせん)を照(てら)す其(その)光(ひかり)は白晝(はくちう)を欺(あざむ)かんばかり、其(その)光(ひかり)の下(した)に一個(いつこ)の異樣(ゐやう)なる人影(ひとかげ)現(あら)はれて、忽(たちま)ち檣桁(しやうかう)高(たか)く信號旗(しんがうき)が上(あが)つた。