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特
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ひと
ふりがな文庫
“
特
(
ひと
)” の例文
アイモニエー曰く、猫
往昔
(
むかし
)
虎に
黠智
(
かつち
)
と躍越法を教えたが
特
(
ひと
)
り糞を埋むる秘訣のみは伝えず、これを
怨
(
うら
)
んで虎今に猫を嫉むとカンボジアの俗信ずと。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
孝孺
後
(
のち
)
に至りて此詩を録して人に
視
(
しめ
)
すの時、書して曰く、
前輩
(
せんぱい
)
後学
(
こうがく
)
を
勉
(
つと
)
めしむ、
惓惓
(
けんけん
)
の
意
(
こころ
)
、
特
(
ひと
)
り文辞のみに
在
(
あ
)
らず、望むらくは
相
(
あい
)
与
(
とも
)
に之を勉めんと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
特
(
ひと
)
リ怪ム、
是
(
この
)
時ニ当リテ敢テ法典ノ実施ニ反抗セントスル者アルヲ、此輩畢竟不法不理ナル慣習ノ下ニ於テ其奸邪曲策ヲ弄セントスル者ノミ、
咄
(
とつ
)
何等ノ
猾徒
(
かっと
)
ゾ」
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
想ふにけふは歌女が生涯にて最も嬉しき日なりしならん。されどこは
特
(
ひと
)
り歌女が上にはあらず。我も亦わが生涯の最も嬉しき日を求めば、そは或はけふならんと覺えき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
国家の運命を懸念するもの
特
(
ひと
)
り日本国民にのみ限れるの事なるか、之れを以て日本国民の特質となすは余りに漠たるの感なきを得るか、道義的情緒に富めりといふを以て之れに答へんか
国民性と文学
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
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こは逍遙子が
特
(
ひと
)
り沒却理想なる戲曲と沒却理想ならざる戲曲とを分ちたるのみならで、能く沒却理想なる戲曲を作る詩人と、沒却理想なる戲曲を作ること能はざる詩人とを別ちたる言なり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
孝孺の此言に照せば、既に其の卓然として自立し、信ずるところあり安んずるところあり、
潜渓先生
(
せんけいせんせい
)
が
謂
(
い
)
える所の、
特
(
ひと
)
り立って千古を
睨
(
にら
)
み、万象
昭
(
てら
)
して
昏
(
くら
)
き無しの
境
(
きょう
)
に入れるを
看
(
み
)
るべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
論者は快活楽天を以て国民の特質となす、されど
此
(
こ
)
は
特
(
ひと
)
り日本国民が先天的特質なりと言ふを得べきか、
古希臘
(
いにしへギリシヤ
)
国民の如きも、また此の質を有し、且つ一層
明
(
あきらか
)
に此の特質を有せりしにはあらざるか。
国民性と文学
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
特
(
ひと
)
り立つて 千古を
睨
(
にら
)
まば
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“特”の意味
《形容動詞》
特に(トクに)
外に例がなく。独特で。
とりわけ。その中でも。
(主として否定文で)別に。特段。
(出典:Wiktionary)
特
常用漢字
小4
部首:⽜
10画
“特”を含む語句
加特力
特長
特徴
特有
特種
特色
特殊
羅馬加特力
奇特
特別
御奇特
特異
特權
特質
特性
獨特
周利槃特
特殊人
特得
独特
...