トップ
>
灰塵
>
かいじん
ふりがな文庫
“
灰塵
(
かいじん
)” の例文
すると不幸なことに、会社は、跡片もなく
灰塵
(
かいじん
)
に帰していた。そしてその跡には、道々に見てきたような立退先の立て札一つ建っていなかった。
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もしや何か目じるしの札でもと存じ
灰塵
(
かいじん
)
瓦礫
(
がれき
)
の中を掘るようにして探ねましたが、思えば
剣戟
(
けんげき
)
猛火のあいだ、そのようなものの残っていよう道理もございません。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
そして遂には朱雀門や大極殿、大学寮、民部省等の重要な建築を一夜の中に
尽
(
ことごと
)
く
灰塵
(
かいじん
)
としてしまった。
現代語訳 方丈記
(新字新仮名)
/
鴨長明
(著)
下町方面は
殆
(
ほとん
)
ど全部
灰塵
(
かいじん
)
に帰して、今やその跡に新たなる東京が建設されつつあるので、その光景も気分も情調も、全く更生的の変化を示しているが、わが神楽坂通りをはじめ牛込の全区は
早稲田神楽坂
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
身を
灰塵
(
かいじん
)
中に
転
(
ころ
)
ばして白くし、
越後獅子
(
えちごじし
)
様に逆立ちこれを久しゅうせるを鳶が望んで灰塚の頂に生肉二塊ありと誤認し、二、三羽下り撃つところを取って羽生えたまま煮え沸く
鍋
(
なべ
)
に押し込むを
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
この
時
(
とき
)
に
起
(
おこ
)
つた
大氣
(
たいき
)
の
波動
(
はどう
)
は
世界
(
せかい
)
を
三週半
(
さんしゆうはん
)
する
迄
(
まで
)
追跡
(
ついせき
)
し
得
(
え
)
られ、
海水
(
かいすい
)
の
動搖
(
どうよう
)
は
津浪
(
つなみ
)
として
全地球上
(
ぜんちきゆうじよう
)
殆
(
ほと
)
んど
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
で
觀測
(
かんそく
)
せられた。また
大氣中
(
たいきちゆう
)
に
混入
(
こんにゆう
)
した
灰塵
(
かいじん
)
は
太陽
(
たいよう
)
を
赤色
(
せきしよく
)
に
見
(
み
)
せること
數週間
(
すうしゆうかん
)
に
及
(
およ
)
んだ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
もしや何か目じるしの札でもと存じ
灰塵
(
かいじん
)
瓦礫
(
がれき
)
の中を掘るやうにして探ねましたが、思へば
剣戟
(
けんげき
)
猛火のあひだ、そのやうなものの残つてゐよう道理もございません。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
“灰塵”の意味
《名詞》
灰 塵(かいじん)
灰と塵。
取るに足りないもの。
(出典:Wiktionary)
灰
常用漢字
小6
部首:⽕
6画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“灰”で始まる語句
灰色
灰
灰汁
灰燼
灰吹
灰神楽
灰汁桶
灰白
灰白色
灰皿