のべ)” の例文
のべ長助お光の兩人は是で此方こなた拔目ぬけめはないと小躍こをどりをして立戻り長助はたゞちに訴訟書をぞしたゝめけるすべて公事は訴状面によつ善惡ぜんあく邪正じやしやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先頃さきごろよりの礼厚くのべて子爵より礼のおくり物数々、金子きんす二百円、代筆ならぬ謝状、お辰が手紙を置列おきならべてひたすら低頭平身すれば珠運少しむっとなり、ふみケ受取りて其他には手もつけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
致して居しがまづ重疊ちようでふ左樣さやう御座らば立歸りよろこばせし上又あらためて出まする事に仕つれば何分なにぶん宜敷よろしくお頼申すとよろこびをのべわかれを告取散とりちらせし辨當など始末しまつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
をさめずやとかゝをりにも老功なれば物に動ぜず理非りひ明白めいはくのべさとせし父が言葉ことばにお光はやう/\承知してやいばのり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)