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洞庭
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どうてい
ふりがな文庫
“
洞庭
(
どうてい
)” の例文
李白は出でて
襄漢
(
じょうかん
)
に遊んだ。まず南
洞庭
(
どうてい
)
に行き、
西金陵
(
にしきんりょう
)
揚
(
よう
)
州に至り、さらに
汝海
(
じょかい
)
に客となった。それから帰って
雲夢
(
うんぽう
)
に憩った。
岷山の隠士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
梁遂
(
りょうすい
)
という人が官命を帯びて
西粤
(
せいえつ
)
に使いするとき、
洞庭
(
どうてい
)
を過ぎた。天気晴朗の日で、舟を呼んで渡ると、たちまちに空も水も一面に
晦
(
くら
)
くなった。
中国怪奇小説集:15 池北偶談(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この水はすぐそこの銀閣寺の苑内から流れてくる
清冽
(
せいれつ
)
なので、
洞庭
(
どうてい
)
のそれよりも清く、
赤壁
(
せきへき
)
の月のそれよりも冷たい。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昔
(
むかし
)
、三
苗
(
べう
)
氏
(
し
)
は
(七六)
洞庭
(
どうてい
)
を
左
(
ひだり
)
にし、
(七七)
彭蠡
(
はうれい
)
を
右
(
みぎ
)
にせしが、
徳義
(
とくぎ
)
修
(
をさま
)
らず、
禹
(
う
)
之
(
これ
)
を
滅
(
ほろ
)
ぼせり。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
しかし今は日本に、——炎暑の甚しい東京に
汪洋
(
おうよう
)
たる長江を懐しがっている。長江を? ——いや、長江ばかりではない、
蕪湖
(
ウウフウ
)
を、
漢口
(
ハンカオ
)
を、
廬山
(
ろざん
)
の松を、
洞庭
(
どうてい
)
の波を懐しがっている。
長江游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
しかも私より
遥
(
はる
)
かに優秀らしい生徒が乗り合わせていたので、にわかに興が
醒
(
さ
)
めて、
洞庭
(
どうてい
)
西湖を恥じざる
扶桑
(
ふそう
)
第一の好風も、何が何やら、ただ海と島と松と、それだけのものの如く思われて
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
水気の少い野の住居は、
一甕
(
ひとかめ
)
の水も
琵琶
(
びわ
)
洞庭
(
どうてい
)
である。太平洋大西洋である。
書斎
(
しょさい
)
から見ると、甕の水に青空が落ちて、其処に水中の天がある。時々は
白雲
(
しらくも
)
が浮く。空を飛ぶ
五位鷺
(
ごいさぎ
)
の影も
過
(
よ
)
ぎる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
白石
(
はくせき
)
手簡
(
しゆかん
)
に八景のはじめは宋人か元人かにて宋復古と申す畫工云々とあるが、それは夢溪筆談に出てゐる度支員外郎
宋迪
(
そうてき
)
の事で、
平沙
(
へいさ
)
落雁
(
らくがん
)
、
遠浦
(
ゑんぽ
)
歸帆
(
きはん
)
、
山中
(
さんちゆう
)
晴嵐
(
せいらん
)
、
江天
(
こうてん
)
暮雪
(
ぼせつ
)
、
洞庭
(
どうてい
)
秋月
(
しうげつ
)
、
瀟湘
(
せうしやう
)
夜雨
(
やう
)
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
私は、
洞庭
(
どうてい
)
の竜王の
女
(
むすめ
)
でございます。
柳毅伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
何と云っても謀反人だからなあ、もう一度
洞庭
(
どうてい
)
へ行って見たいものだ。松江の
鱸
(
すずき
)
を食ってみたい。女房や子供はどうしたかな? 幾人女房があったかしら? あっ、そうだ、四人あったはずだ
岷山の隠士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
洞
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
“洞庭”で始まる語句
洞庭湖
洞庭湖畔