死者ししゃ)” の例文
救うのがいやだからではないのだ。僕は友人たちがくる前に、船長室のあの不気味ぶきみかざりものを処分しよう。死者ししゃれいをあつかう役目に僕を任命していただければ、光栄だ
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
非人ひにんて、死者ししゃや、あしとらえてあななか引込ひきこんでしまうのだ、うッふ! だがなんでもない……そのかわおれからけてて、ここらの奴等やつら片端かたッぱしからおどしてくれる
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かんなかには、そこにのこっている白骨はっこつと、不完全ふかんぜん土器どきと、七つのかがみなどがあって、人々ひとびとをひいたのでした。その死者ししゃは、学者がくしゃが、骨格こっかくから判断はんだんして、まだわかおんなであったとわかりました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
産土神様うぶすながみさまからお届出とどけいでがありますと、大国主命様おおくにぬしのみことさまほうでは、すぐに死者ししゃくべきところ見定みさだめ、そしてそれぞれ適当てきとう指導役しどうやくをおけくださいますので……。指導役しどうやく矢張やは竜神様りゅうじんさまでございます。