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歩
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ひろ
ふりがな文庫
“
歩
(
ひろ
)” の例文
「どうじゃ範宴、きょうは、わしに
尾
(
つ
)
いてこないか」陽が暖かくて、
梅花
(
うめ
)
の
薫
(
かん
)
ばしい日であった。庭さきでも
歩
(
ひろ
)
うように、慈円はかろく彼にすすめる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
懐中
(
ふところ
)
も冷めてえが浮世も冷めてえ」もう一度呟やいたがコツコツと行く。突っ張る杖も覚束ない。胸を
反
(
そ
)
らせて首を縮め、さもあぶなっかしい
歩
(
ひろ
)
い方である。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
……海も山もさしわたしに、風でお運び遊ばすゆえに、半日
路
(
じ
)
には足りませぬが、
宿々
(
しゅくじゅく
)
を
歩
(
ひろ
)
いましたら、五百里……されば五百三十里、もそっともござりましょうぞ。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのうちに、又々妖しの酒の反応が現れて、こんどは全身がかゆくなる。かゆくて苦しみ出すころ、自動車は彼女の家の近くに来ている。隠れ家をくらますために家の近所で降りて、あとはお
歩
(
ひろ
)
いだ。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大きな
墨西哥帽
(
ソンブレロ
)
。そろそろとお
歩
(
ひろ
)
いになる桑の実
色
(
いろ
)
のケープ。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
そこを
潜
(
くぐ
)
って、あたりを見ながら、芝生を
歩
(
ひろ
)
って、
梢
(
こずえ
)
の揃った若木の
楓
(
かえで
)
の
下路
(
したみち
)
を、枯れたが
白銀
(
しろがね
)
の
縁
(
へり
)
を残した、美しい
小笹
(
おざさ
)
を分けつつ、やがて、
地
(
つち
)
も笹も梢も、向うへ、たらたらと高くなる
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「この雪では、とても
国府
(
こう
)
の町までも、お
歩
(
ひろ
)
いはかないますまい」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歩
常用漢字
小2
部首:⽌
8画
“歩”を含む語句
歩行
徒歩
行歩
歩廊
漫歩
散歩
歩調
御歩行
一歩
進歩
反歩
急歩
歩出
濶歩
歩哨
歩合
出歩行
十歩
速歩
歩板
...